2019年1月25日金曜日

ほんとに流せるトイレクリーナー(お掃除シート)とは・・・

久しぶりの投稿につき。。大変ご無沙汰して申し訳ありません。

 さて当飯山地方でもウィンターシーズン真っ盛り。国内外から多くのお客さまがいらっしゃってます。今年は雪も適度な量で、遊ぶにも暮らすにもま〜んず(ほんとうに)具合が良いですね!
 ところで大勢の人が集まれば、それだけトイレとか下水道もたくさん使うことになります。すると比例して下水道のトラブルも増えます。。(;_:)
以前にもご紹介しましたが、トラブルの原因は「不織布」です。ウェットティッシュが代表的!
ポンプに絡まる不織布

不織布はホントに丈夫で、水に溶けないのはもちろん、上の写真のようにちぎれず機械に絡まります。ウエットティッシュはトイレに流さないでくださいね!!

 一方で、よくお掃除に使うトイレクリーナー。いろいろな種類があり、どれもトイレに流せると思ってしまいます。そこで、一般社団法人Water-n」さまが「メーカーvs下水道!「トイレに流せる」問題」として、トイレクリーナーの水への溶けやすさの渾身のレポートを公開しましたのでご紹介します。

https://mizudesignjournal.com/column/1579.html

 記事にもあるとおり、トイレに流せるトイレクリーナーの始まりは、花王株式会社が「水易分散性清掃物品」として1989年に特許を取得し発売された、みなさんご存知の「トイレクイックル」です。以降爆発的に"所謂"トイレに流せるトイレクリーナが広まりました。現在では多くのメーカーで「ちゃんと溶けるクリーナー」を発売しています。しかし未だ性能・品質共に不十分の製品が流通しているようで、いま国際的に問題となっています。

皆さんにおかれましても、商品選択の参考にしてください!!


2017年6月28日水曜日

6月27日アクアパーク飯山のアジサイの様子。

みなさま、こんにちは。
飯山市のアクアパーク飯山はアジサイがたくさん植わっていますが、6月27日の様子を写真に撮ってきました。あまり色はきれいではありませんでしたが。













































まだ見ごろまでには早いですね。もう暫くすると、きれいな花が咲きますでしょうか。
見ごろになったらまたアップします。

なお場所はこちらです。

下水道係 高橋

2017年6月25日日曜日

マンホールポンプ場からの悲鳴。

このところ、下水道管の途中に設置している「マンホールポンプ場」からは頻繁に「故障警報」が発生しています。それはまるで、施設からの悲鳴のように聞こえます。。

先日の故障の原因は・・・
ポンプを引き上げて分解してみました。



ポンプが停止した原因は、「不織布」です!











「不織布」は赤ちゃんのおしりふきやウェットティッシュなどに使われている、とても丈夫な紙です。

そしてその翌日。別のポンプ場では・・
「パンツ」がかかりました。














こういったものが流れてきてしまうと、下水管の機能が止まってしまうため、大きなリスクが生じます。

ということで・・

下水道には、トイレットペーパーと、「トイレに流せます」と書いていあるもの以外は『絶対に』流さないでください!!!

下水道係 高橋

2017年2月8日水曜日

処理場の改修工事を行っています。

 飯山市の下水処理場は現在11箇所あります。古いものは供用開始をしてから30年近くが経過しようとしています。古くなるとあちこちが傷んで、修理が必要となります。人間と同じですね。
 その中で現在、北瑞(ほくずい)浄化センターにおいて、「機能強化工事」という大規模改修を行っています。今年の工事の主な内容は、水槽内の防食塗装のやり替えです。下水処理場は処理の過程で硫化水素ガス等の腐食性ガスが発生する場合があり、これが施設を傷めてしまいます。
 先日防食塗装が仕上がったので検査を行いました。今回は塗膜がしっかり着いているかを調べる付着強度試験(引張り試験)を行いました。
 下はその時の動画です。



塗膜面に接着したアタッチメントを引っ張って塗装面の強度を測っています。
天井面、側面、底面と一つの槽につき3箇所実施します。
塗装工事により、またこの先20年程度は安心して使用することが出来ます。

下水道いろいろ担当 高橋


 

2017年1月26日木曜日

トイレに流せる製品とは??

2017年1月23日(月)、公益社団法人日本下水道協会が主催する「欧米下水道専門家招聘事業 国際セミナー」に参加してきました。
カナダ国ロンドン市のバリーさんによる「下水道管路の保全に向けた市民との連携活動」という内容です。ロンドン市では油や、水に溶けないオシリふきやウェットティッシュ(カナダではシャワートイレが一般的ではなく、こういったものをオシリ洗浄につかうそう)による、下水道管やポンプの詰まりが多発して、対応に大変苦慮されているそうです。そして市民と協働でこういったものを下水道にながさない取り組みをしています。
これは家庭で廃食用油を回収するカップ


カップの裏側。油火災予防啓発。消防と協力して製作しています。
回収した油は、他の資材とメタン発酵し、エネルギーを取り出しているとのこと。スバラシイですね!!なおカップの使い方は以下のページに書いてありました。
http://www.london.ca/Your-turn

そして、こんなマスコットも持ってきていました。

名前忘れました。ウンチくんとオシッコちゃん。そしてトイレットペーパー。

ロンドン市では、トイレに流せるのはウンチとオシッコと、トイレットペーパーだけ!
という啓発を行っているそうです。

水への溶けやすさへの実験も行いました。











ちなみに向かって一番右側の「トイレに流せる製品(カナダ製)」も実はちゃんと溶けていません。このような製品は結構で回っているそう。バリーさんは業界団体とも日々たたかっているそうです。

一方で日本はどうなんでしょうか??
 国内では、トイレットペーパーのほぐれやすさのJIS規格「JISP4501」があり、
これに適合するものがいわゆるトイレに流して良い製品としているとのことです。
ところが、おしりふきやトイレクリーナー等ではパルプ製品(JIS合格)と不織布製品(JIS不合格)両方が「トイレに流せる」として流通しています。不織布製品は価格が安いのが魅力ですが、最悪お家の配管も詰まってしまう恐れがあります。
このことについて、消費者庁は2012年に景品表示法に抵触すると判断、警告を出して業界、ユーザーに注意喚起しています。

消費者庁「トイレクリーナーの表示に関する実態調査結果について」
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/121221premiums_1.pdf

立場上メーカー・製品名は言えませんが、1989年に初めて出回ったトイレクリーナーはパルプ製ですんなり溶けます。驚くほどです!メーカーのHPでもJIS規格に適合することを告知しています。ちなみにこの製品はメーカーの特許が切れ、他メーカーでも同じものを出しているようです。

どうかお店で購入するときは、ちょっと気にかけていただけたら幸いです。


下水道いろいろ担当 高橋

カラーマンホール鉄蓋、あります。

ご無沙汰しており、申し訳ありません。。

さて、本日JR飯山駅千曲川口エントランス左手の方にある下水道マンホールのフタ
を入れ替えました。1997年、飯山市公共下水道が供用開始になった時に記念に
製作したカラーの鉄蓋にしました。3枚あるうちの貴重な1枚であります。
飯山処理区のフタ、一本杖スキー。















なかなかカワイイ絵、配色で個人的には気に入ってます。

設置した場所はクルマが入らない、歩道の安全な場所です。
駅を利用されるみなさんが気がついてくれたらいいな!っと思います。

ぜひ探してみてくださいね。

下水道係いろいろ担当:高橋

2016年8月10日水曜日

夏休み下水道学習イベントを開催しました!

 毎日暑い日がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
 2016年8月7日(日) の午前中、飯山市飯山のアクアパーク飯山にて、「夏休み下水道学習イベント」を開催しました。このイベントは市内の子どもたちを対象に、様々な体験をとおして下水道への理解を深めていただこうというイベントです。ということで今回いろいろなメニューをご用意いたしました。

特別ゲスト、長野県生活排水対策を推進するキャラクター 「めぐるん」にも来てもらいました。

さいしょに水処理のしくみを学びました。川の汚れとなるものを当てるクイズは意外とむずかしい。

つぎに下水処理場で水処理に活躍する微生物の顕微鏡観察。この日は繊毛虫類の
アスピディスカが優占していました。

つづいて工作の時間。飲料容器を利用した水中ポンプと透視度計の製作です。
水中ポンプは製作後早速試運転をしているすがたが見られました!

ちなみにみなさんに作っていただいた、ポンプと透視度計です。
ポンプは一応ちゃんと水を汲み上げるんですよ! 
      
お次は水質測定の実習。「COD」という水の汚れの指標のパックテストをつかい、
「下水道汚水」「下水処理場処理水」「サイダー」「スポーツドリンク」「麦茶」の
5種類について、川に流した場合に川を汚す順番を当ててください!ということで
比較してもらいました。みなさんはどういう順番だと思いますか??(正解はいちばん下に。)  
  
       
最後はお待ちかねのスーパーボールすくい。トイレットペーパーとティッシュペーパー
2種類の紙を張ったポイをつかってすくってもらいました。いかにティッシュペーパーが
丈夫であるか、体験できたと思います。水に溶けないものは下水道には絶対に流しては  
いけませんね!!                                

 この学習の中では下水道のしくみのほか、下水道から出る処理水や汚泥の有効利用の話もさせていただきました。これら下水道から生まれる資材は、作物の生育に有用な成分が豊富に含まれていたり、発電や熱エネルギーに転換できる物質を含むことから、これを積極的に余すことなく利活用しましょう!という取り組みが全国で広がっています。こちらにつきましては、日本下水道協会の「下水汚泥のリサイクル」のページをご覧ください。

今後も市民の皆様に下水道に親しんでいただくような企画を提供していきたいと考えております。

下水道係いろいろ担当:高橋

川を汚す順番の正解:サイダー⇒スポーツドリンク⇒麦茶⇒下水道汚水⇒下水処理場処理水 の順番でした。